おすすめ

古事記のものがたり(宮崎みどり著)

読書会の私の担当回、第一回目は、古事記のものがたり、を取り上げました。
というのも、日本の学校では古事記について学びませんので、日本の国の成り立ち、神様について
あまり知られていないなか、神話を失った国はなくなる、といわれているからです。

私は、グローバル化が進むなかにあっても、いろいろな国がそれぞれの文化と特色を誇っている状態が好きなので、日本にも日本らしさが残ってもらいたいと思っているのです。バックパッカー気質があるのですね。

さて、古事記のものがたり、改めて人に説明できるように読み返してみると、オモシロイ発見がたくさんありました。

特にオモシロイと思ったのは、下界で国づくりを進め、最後には天界のアマテラス(の子孫)に国を譲ることでしられる大国主です。

彼は実はスサノオの直系の子孫なのですね。

お母さんに会いたい!と大暴れして、父であるイザナギから追放されたスサノオ。
姉であるアマテラスに挨拶にいったとき「スサノオが国を奪いにきたのではないか」とアマテラスが恐れたといいますが、

この場面では、逆に、スサノオの直系子孫である大国主が下界でうまく国造りを進めていて、それをアマテラス(の直系)が奪う側になっているのがオモシロイなと思いました。

日本の神話は、スサノオのマザコンぶりであったり、国を奪い・奪われのエピソードであったり、ほかのひとたちの楽しそうな姿が気になって岩の陰からでてきたアマテラスであったり、神様が本当に人間っぽい。日本人にとって神とは人なのですね。

それは日露戦争で日本を勝利に導いた東郷平八郎が神様になっていたり、徳川家康が権現様となって神様になっていることからも、いえると思います。

そんなことを改めて認識する機会となりました。

関連記事

  1. おすすめ

    どうすれば学びへの興味があがるのか?

    前回のブログ記事では、なぜ小学校中学年になって成績が落ち始めるのか、…

  2. おすすめ

    ビジネスライク?

    2025年4月16日の水曜日は、月に1回の対話の時間でした。ハリー進…

  3. おすすめ

    失敗図鑑~すごい人ほどダメだった!~

    2025年6月の一回目の読書会(6月25日)は、小学5年生の男の子が…

  4. おすすめ

    なぜ小学校中学年で成績が落ちだすのか?

    進学教室をひらいていて気付くのが、思いのほか、わが子の国語力を育てる…

  5. おすすめ

    わざと予定調和を崩す意味…

    ハリー進学教室では、月1回、第3水曜日に特別な時間を設け、朝日新聞の…

  6. おすすめ

    【大学受験】まじめな高校生に決定的に足りないもの

    それは戦略と戦術です。中には考えているひともいると思いますが、かなり…

  1. おすすめ

    どうすれば良い仕事ができますか?
  2. おすすめ

    どうすれば学びへの興味があがるのか?
  3. おすすめ

    なぜ小学校中学年で成績が落ちだすのか?
  4. おすすめ

    古事記のものがたり(宮崎みどり著)
  5. おすすめ

    ハリー進学教室2025夏期講習のご案内
PAGE TOP